犬用の防災バックを作る飼い主

防災グッズ

【防災グッズ】災害に備える!おすすめのワンちゃん用防災グッズとは

地震や台風など、いつ起こるか分からない自然災害。
家族の一員であるワンちゃんの命を守るためにも、防災グッズの備えは欠かせません。

この記事では、「ワンちゃんの防災グッズは何を揃えればいいんだろう」という飼い主さまに向けて、ワンちゃんの命を守るために本当に必要な防災グッズを詳しくご紹介します。

実際に役立つアイテムや選び方、防災バッグの作り方など、災害への備えにすぐに役立つ情報をまとめました。

ワンちゃんに必要な基本アイテム10選

まずは、災害時に必ず持っておきたい“基本の防災グッズ”をチェックしましょう。
これらはワンちゃんの性格によっても多少異なるモノがあると思いますが、基本的なアイテムとしては揃えておいて損はありません。

是非参考にしてください。

1. 飲み水・給水器(折りたたみボウル)

最低でも3日分、できれば7日分の飲み水を準備すること。
また、給水機がないと上手くあげることができないため、ペット用の携帯型給水器がおすすめです。

災害時ではお水だけでなくご飯お皿にもなりますし、普段のお散歩やお出かけでも使用できるので一個は持っておきたいアイテムです。

2. ドライフード・レトルトパウチ(7日分以上)

普段食べ慣れているものをジッパー袋に小分けしておくと便利です。

災害時では、人命が最優先となるためご飯を含むペット用品の支援などは後回しになり、地域によっては1週間以上来ないことも想定しておく必要があります。

ペットフードの多くは比較的長期保存が可能なため、ローリングストックで備蓄しておくといいでしょう。

3. リード(伸縮しないもの)+ハーネス

避難所では必ずリードで管理が必要になります。
避難所に行くまでにも必要となるリードと首輪ですが、首輪より脱げにくいハーネスがあると安心です。

お利口さんなワンちゃんであっても、災害時は人間のパニックやいつもと違う空気感を感じ取り不安になってしまいます。中には暴れてしまい脱走してしまう子もいるでしょう。

可能であれば首輪とハーネスの2つを利用して、確実に安心して移動できる工夫がおすすめです。

4. クレート(ハードタイプ推奨)

ペット防災はクレートなしでは語れないほど最重要なアイテムになります。
避難所や車中泊で安心できる“ワンちゃんの居場所”を作ってあげることで不安を軽減させてあげることができます。
何度もお伝えしていますが、基本的にペットは別の場所でクレートやケージ内での避難生活となるため、安心できる場所となれるように慣れさせておくのがポイントです。

また、ソフトタイプは軽く畳めるといった日常使いには最適ですが、災害時では破いてしまい脱走のリスクがあるため、ハードタイプにしましょう。
価格も様々なものがありますが、命を守るという保証も兼ねてちゃんとしたメーカーのものをおすすめします。
選ぶ際は中で生活をすることも考えて少し大きめを選びましょう。

5. 排泄用品(トイレシート・うんち袋・マナーベルト)

災害時は外で排泄できない可能性も十分あります。そのため、使い慣れたものを多めに備蓄しておくと安心です。

オムツなどもあると安心ですが、いきなりワンちゃんにオムツを履かせて避難生活を送ってもらうことはハードルが高いです。普段から慣れていない子は嫌がってしまい脱ごうとします。また、脱ぐ際にボロボロになったオムツを誤飲してしまうと大変なことになってしまうので事前のオムツトレーニングも考えておきましょう。

6. タオル・ブランケット

体を拭いたり寒さ対策に使用できるだけでなく、いつもの匂いのついたものが避難生活の安心材料になります。知らない環境、飼い主さま達の不安そうな顔などでワンちゃんの体調が悪くならないなように安心材料は多い方がいいでしょう。

7. 常備薬・サプリメント

持病があるワンちゃんは特に重要です。
予備の薬と服用記録をセットで保管し、かかりつけ医の連絡先などのメモも用意しておくといいでしょう。

8. 迷子札・マイクロチップ情報の控え

避難時に離れた場合に備えておくと安心です。
実際に大きな災害を体験した飼い主さまに話によると、家が歪みその隙間から逃げてしまった、窓が割れて逃げてしまった、移動中に首輪が外れてしまった、などの声は少なくありません。

首輪に装着するだけで、飼いさま情報だけでなく、位置情報やワンちゃんのワクチン歴なども全て登録することができるため備えておけば安心です。

9. 写真(ツーショット)

上記の迷子札に付随する話ですが、万が一はぐれた場合、「うちの子です」という照会や証明が必要になることが多いです。

必ずワンちゃんと飼い主さまのツーショット写真を用意しましょう。

10. 防災バッグ(ワンちゃん専用)

上記をひとまとめにしてすぐ持ち出せる状態にしておくことが一番重要です。
災害時は時間との勝負であったり、モノが散乱として見つけにくくなることもあるでしょう。

すぐに持ち運べる準備をして、決まった位置に置いておきましょう。

初心者におすすめの市販セット

「何からそろえればいいか分からない…」という飼い主さまには、防災グッズがまとまった“犬用防災セット”がおすすめです。

とりあえずの必要最低限のモノは揃っているので、安心です。
しかし、ワンちゃんによって必要なモノは異なるため、追加で準備してください。

こちらの商品は最低限のセットが入っており、避難するために安心なケージが含まれています。
走って逃げないといけない時や、人が多い所での移動ではケージは役に立ちますが、避難生活をするという意味ではソフトケージはNGです。
破いて脱走してしまう可能性もあるため、ハードケージやクレートの用意は必須です。

普段からケージやクレートを使用していて、避難の際はそちらを使うという方はこちらがおすすめです。

中身も十分であることはもちろん、カバンにお好きな写真をプリントできるというこちらは迷子の際などに証明としても利用することができます。
また、日常ではインテリアとして飾っておくことも出来るので、おすすめです。

実際の避難を想定した準備のコツ

実際に作成した防災バックを背負ってお散歩で重さの確認をする飼い主

災害時、スムーズに避難するためには「想定しておく」ことがとても重要です。いざというとき、慌てずに行動できるように、日常の中でできる備えを重ねておくことが、ワンちゃんの命を守る力になります。

■ 持ち出しやすさ重視の防災バッグ選び
・リュック型で両手が空くものがいいs
・ワンちゃん用と飼い主さま用は分けると便利
・バッグには「犬用」と明記しておくと避難先でわかりやすい

■ 定期点検・中身の見直しは最低年2回
・フード・薬・使用期限のある物は見直しを
・季節に応じて防寒具や保冷グッズも入れ替え
・成長期のワンちゃんの場合、サイズに合ったハーネスやウェアの見直しも忘れずに

■ ワンちゃんに“慣れさせる”が最大の備え
・クレートに入る練習(ごほうびでポジティブな印象づけを)
・防災リュックでの外出を練習(重さや距離に配慮して徐々に)
・トイレシートで排泄できるようにしておく(普段から環境を整えておく)
・避難場所に近づく訓練や、音や人の多い場所に慣れさせるのも有効

日頃からこうした練習を行っておくことで、非常時にもワンちゃんが安心して行動できるようになります。「備える」ことはモノを揃えるだけでなく、行動を想定し、体に覚えさせていくことも含まれます。

飼い主さまが今できること

防災バックを今日から準備する飼い主と犬

ワンちゃんの命を守る防災は、決して「特別な準備」ではありません。
日頃からの少しの意識と準備が、いざという時に大きな安心に変わります。

「うちの子は大丈夫」と思わずに、今できることから始めてみてください。
大切な家族=ワンちゃんの“いのちの備え”を、今日から一緒に考えていきましょう。防災は、備えた分だけ安心が増える“やさしさの形”です。
ワンちゃんの安心のために、できることから少しずつ。

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